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この風況解析ソフトウェアはどのような用途に使えますか?
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複雑地形や市街地といった屋外の風環境のシミュレーションに利用できます。都市計画や建築計画において風に関する予測・評価に利用されています。風力発電分野においては、風況診断による風車配置検討に利用されています。その他、土木工事による強風発生、樹林帯による風環境変化にもご利用されています。
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ソフトウェアのシステム要件は何ですか?
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Windows10または11が動作するパソコンで、CPUは4コア以上のCPUで、Core i5,i7,i9などのIntel系CPU、メモリ16GB以上、ストレージ32GB以上(1TB以上の大容量推奨)、GPUは4GB以上のGPUメモリをもつOpenGL対応のグラフィックボードが必須となります。より高速なCPU,GPU、より大容量のメモリ、ストレージを推奨します。
また、ArcGIS Pro3.0以上が動作していることが必要になります。
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初心者でも簡単に使えますか?
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はい。ArcGIS Proのメニューバーに組み込まれたユーザインターフェイスとなっており、ボタン操作で直感的操作できるようになっています。
すでにArcGIS Proをお使いの方であればすぐにお使いいただけます。
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サポートやチュートリアルは提供されていますか?
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オンラインのヘルプドキュメントを用意しており、操作手順を学ぶためのチュートリアルファイルも用意しています。
サポートは保守契約中のお客様を対象にメールベースで対応しております。ご希望のお客様に対してはWebミーティング形式のQ&Aも行っております(日本語のみ)。
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このソフトウェアはどのような風況データを使用していますか?
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シミュレーションの実施について特別な風況データの読み込みは必要ありません。
ユーザはシミュレーション条件を設定する際に、卓越風向や平均風速等を気象統計データ等を調べることが必要になります。
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どの程度の精度で風況を解析できますか?
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LESと呼ばれる高精度なアルゴリズムを採用しています。
精度の高い地形・建物形状を用いて、計算格子も細かく適切に設定することで他のCFDソフトウェアと同等の予測精度が期待できます。
日本建築学会の公表するベンチマークテストの結果では実測値と10%程度以内に誤差を示しています。文献はこちらより参照できます。
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解析結果をどのようなフォーマットで出力できますか?
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解析結果はNetCDFという汎用的なフォーマットで出力されます。Airflow Analystはこれらを読み込んで可視化することが可能です。
また、特定の断面や等値面を可視化した際には、その可視化されている形状をESRI Shape形式で出力可能となります。これらファイルはGISソフトで読込・表示可能です。
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ソフトウェアのアップデートは定期的に行われますか?
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はい。1年に一回を目安にバージョンアップ版を提供しています。
保守契約が有効なユーザ様には最新バージョンの無償提供を行います。
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どのような業界でこのソフトウェアが活用されていますか?
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都市計画・建築分野に関係する企業・行政・研究機関で多く利用されています。
その他、防衛業界、風力業界でのご利用もあります。
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価格やライセンスプランにはどのようなオプションがありますか?
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ライセンスプランには、買取型と1年間単位のサブスクリプション型があります。公的な学術研究機関に対してはアカデミック価格も用意しています。
また、オプション製品としてNvidia製GPUを用いて計算する高速ソルバーもございます。
価格等の詳細につきましてお問合せフォームよりご連絡ください。
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ソフトウェアの試用版やデモ版の提供はありますか。
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体験版申請フォームよりお申込み下さい。約1ヵ月間ご利用できる体験版がダウンロードできます。
体験版ご利用の際には、別途ArcGIS Proが動作している必要があります。
ArcGIS Proの体験版が必要な方はこちらから(外部サイト)お申込み下さい。
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Airflow Analystの製品版と体験版の機能の違いはありますか?
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違いは以下のようになります。
体験版でシミュレーションが可能な計算格子数は、100×100×40以下となっており、小規模な計算までしかできません。
製品版では作成できる計算格子数は無制限、計算リソース(メモリ、CPU性能、ストレージ容量など)の範囲内で大規模な計算が可能となります。
また、体験版は利用期間がおよそ30日程度に制限されています。
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ソフトウェアはGPUをサポートしていますか?GPUを使用すると計算速度が向上しますか?
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はい。オプション製品でGPU対応ソルバーを販売しています。CPUとGPUの種類によりますが、最新の組み合わせによる比較によりますと、CPUの5~10倍程度高速にGPUで計算を行っています。
GPU版ソルバーはLinux環境で動作する必要があるため、お使いのPCにWindows Subsystem for Linuxをインストールしてコマンドを入力するなど、若干の操作の手順を覚える必要があります。
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降雨や積雪による影響を考慮した風況解析が可能ですか?
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いいえ。降雨や積雪による影響を考慮することはできません。
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ソフトウェアは、建築物周辺の風環境や居住者への影響を評価できますか?
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評価に必要な風況が実施可能です。
しかし、特定の評価指標に基づいて風環境や居住者への評価を判断するためには、GISの解析機能や気象観測データを用いて解析を行う必要があります。
これは評価指標に基づいた評価には将来のバージョンで実装予定です。
Airflow Analyst評価版ダウンロード
体験期間:約1ヵ月
体験版と製品版の違い:計算できる格子数に制限あります。
動作条件:
・ArcGIS Pro3.0以上
・OpenGLで動作するグラフィックボード
・メモリ12GB 以上推奨