私達の生活環境は風の流れから様々な影響を受けています。都市気候の改善、新エネルギーの開発、火災やガスの流出リスクなどに対する危機管理など、様々な課題が風の流れと密接に関係しています。近年のコンピュータの高性能化によって、目に見えない風の流れをシミュレーションと可視化技術で解析することが容易となり、風洞実験に代わる分析の方法として利用されています。
Airflow Analyst®はGIS(地理情報システム)と空間データを用いて、そこで起こりうる複雑な風の流れをシミュレートするソフトウェアです。解析者は分析したい領域を地図上で指定することで、そこの地形や建物の周囲に流れる風の動きを再現・把握できます。
流体力学の専門家でなければ解析は難しいのではという心配は不要です。直感的な操作と汎用的なPCで、複雑な風の流れを高精度に再現することが可能となっています。Airflow Analyst®は、実務者のためのデザインの最適化のためのツールです。
風況解析の精度として重要となる流体解析アルゴリズムは、九州大学において開発・検証された計算プログラム「RC-GIS」を採用しています。 Airflow Analyst®は世界で最も普及しているGISソフトESRI社のArcGIS for Desktopのサードパーティ・エクステンションソフトウェアです。